こちらの工場では、生地の製造に必要な撚糸工程(糸への撚り加工)を行っています。
使用する電力は太陽光発電を利用し、サステナブルな社会を実現するための環境維持に取り組んでいます。
工場内の様子はこちらからご視聴頂けます。
多様なニーズに応えるオリジナル生地の開発へ
当工場では、近年の設備では再現できない特徴のある「シボ」を可能とするために、
やんわりとした撚糸が必要であり、近年ではあまり用いられなくなった
旧式の「撚糸機」いわゆる「イタリー式撚糸機」を使用して糸の撚り加工を行います。
旧式のタイプであるため、当工場では以下の工程を経て糸の加工が行われます。
<1.糸の小割り> → <2.撚糸> → <3.糸の巻上げ> → <織工場へ出荷>
1.糸の小割り
約19kg巻で入荷する原糸を、撚糸機
に掛けられるサイズにするため11分割
します。
こちらの画像が小割機です→
2.撚糸
右の画像が撚糸機です。
中段の赤いボビンの下のベルトの回転と、
上部の巻取部の回転の差で糸を撚ります。
この回転数は撚糸回数と呼ばれ、
TWIST TABLEに基づいたギアの
組み合わせ方でコントロールします。
例えば、1000T/M(TWIST/METER)
と標記されていれば、1メーター間の撚糸回数
は1000回を意味します。
3.糸の巻上げ
小割して撚糸した糸をそのまま織機に
掛けても、織機の稼働効率や製品品質に
問題が発生することが多くなります。
そのため巻上機を使い小割する前の
状態に戻す作業を行います。
こちらの画像が巻上機です→
ギアとTWIST TABLEの画像です→
(TWIST TABLEとはギアの組み合わせ方
による撚糸回数のコントロール基準)